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心の病を発症する原因が、そのストレスだとはかぎらないのです。

ストレスが心の病を引き起こす、ということは知られるようになってきましたが、逆に心の病の原因がストレスだけとはかぎりません。患者さん自身は「このストレスが心の病の原因じゃないか」と思っていても、実は他の要因が関係しているというケースも少なくないのです。そのため心療系の診察ではカウンセリングをひじょうに大切にしています。

 

身体のケガであれば外から見てもわかりますが、心のケガは外から見て判断できません。ですから診察では患者さんを全体的にとらえることが基本となってきます。全体的にとらえるというのは、患者さん自身の会話の仕方や態度や表情、しぐさといった外面的なところはもちろん、どうしてこの苦境に陥ったのかを内面からとらえようとします。そのため患者さんの生育歴や家庭環境、職歴や性格などさまざまなことを尋ねられます。

病気だけを治してくれればいいと思う方もいるかもしれませんが、これらは発病前の全体像を理解するための大切な情報なのです。

 

そうして患者さんのストーリーを把握することで、どうして今の苦境に至ったかの理解が進み、治療方針が決めやすくなるのです。患者さんの中には自分のことを話している中で気づきを得て、楽になる方もいるようです。

https://www.michiwaclinic.jp/

心の病気と思ったら、心療内科に行かなきゃダメですか?

「心の病気かもしれない」そう思ったとしても、それを素直に認めることができなかったり、恥ずかしいという思いから受診が遅れてしまう人は少なくありません。心の病気でも早期発見、早期治療が大切なのは、ほかの病気と同じです。早めに医療機関を受診すればそれだけ早い段階での回復がのぞめるのです。

心の病気というと心療内科や精神科といった診療科を思い浮かべるでしょう。しかし、なかには抵抗を感じたり、敷居が高く感じたりする人もいるかもしれません。そういうときには、まずかかりつけ医に相談してみることをおススメします。普段行きつけの内科や産業医でもいいのです。
心の病気だと感じるということは何らかの不調を抱えているのだと思います。自分の抱えている症状や不安を話すことで楽になる場合もありますし、必要ならば紹介状を書いてくれるでしょう。

大事なのはまずどのような形でもいいので、早めに相談をしてみること。早期の受診、それが心の病気の早期回復のポイントでもあるのです。

喜びもストレスになる?原因不明の体の不調は心療内科へ。

自分ではたいしたことがないと思っていても、
意外とかかっているのがストレス。

一般的にストレスというと、
怒りや不安、悲しみなどのマイナス感情から
生じるものだと思われがちです。

しかし、喜びや嬉しさの感情からも
ストレスが生じている
と言ったら、
どう思うでしょうか?

『ストレスマグニチュード』というものがあるのですが、
これは人の感じるストレスを数値化したものです。

例えば「配偶者の死」はストレス値100、
「離婚」は73といった具合です。
その中には「結婚」もあり、そのストレス値は50となっています。
他にも「長期休暇」や「妊娠」といった項目も見られ、
ストレスになる出来事として挙げられているのです。

良い出来事はしばしば、気分を高揚させ、
疲れを忘れさせてしまいます。
しかし状況の変化という点では、
なんらかの負荷がかかっているともとれるのです。

また継続的にかかる弱いストレスも、
大きなショックがない分自覚しにくく、
蓄積している場合があります。
ひとつひとつの出来事がそれほど大変じゃない場合、
私たちはなんとか頑張ろうとしてしまいます
そうしして自分でも気づかないうちに
ストレスを溜め込んでいってしまうのです。

身体的には異常がないのに調子が悪い、
以前楽しかったことが楽しく感じられなくなった

そんな気になる症状がある方は、
心療内科を受診してみるのもいいと思います。

正しい不眠の治療法は心療内科で

日本人の5人に1人は不眠を自覚していて、
20人に1人は睡眠薬を使用しないと寝られないなど、
多くの人が眠れないストレスを感じているようです。

ストレスや心配事があると
一時的に眠れないという症状は誰にだって起こりえますが、
しかしそれが慢性的になると
日常生活で支障がでてきて、
仕事や学業、家事などが通常に行えなくなってきます。

不眠症は心療内科で正しく治療することで改善することができます

しかしながら不眠症に関してあまり正しい理解がされておらず、
症状を良くしようとして、
眠れないからといってアルコールを飲んで眠ろうとするなど
逆効果になることもあります。

また8時間以上眠れていないから不眠症だと思い、
自分で自分を追い詰めて余計に寝られないということもあるのです。

しかしながら、不眠症は何時間寝たから良いというものではなく、
本人が寝られていないと感じていること、
また寝られないことで日常生活に支障が出ているかどうか
も関わってきます。

正しい生活習慣を取り戻すとともに、
心療内科で正しい薬の処方を受けるのが大事になってきます。