Category Archives: 不妊治療

不妊治療で見落としがちな大切なこと

不妊治療を進めていくうえで、意外と大事になってくることのひとつに「環境づくり」があると思います。

不妊治療にやる気が必要なのはもちろんですが、同時に気力だけで乗り切れるというものでもありません。妊娠というのは確率であり、出会いの要素も大きく、努力が必ずしも成果に結びつかないことも多いのです。ですから不妊治療では過程のひとつひとつに一喜一憂することなく、長い目で見ることが必要になってきます。

そうした意味でも大切になってくるのが不妊治療の環境づくりなのです。はじめの不妊治療でうまくいけばよいのですが、なかなか妊娠に結びつかない場合、どのくらい続ければいいのか、どの程度で諦めたらいいのか、先が見えなくなってくることもあります。
長期戦になった場合、通院にとれる時間や治療にかかる費用も心配の種になってきます。ですから時間やお金の優先順位を明確にしたり、理解者・相談者がいることなども不妊治療を継続する上では大切な要素なのです。

少しでもストレスなく過ごせるよう、環境を見直してほしいと思います。
https://biyonai.net/

進歩している不妊治療である凍結胚移植

不妊治療で体外受精や顕微授精を行う際に、
受精卵を培養して子宮を戻す胚移植が行われますが、
胚移植をする際に新鮮胚移植と凍結胚移植の2つがあります。

女性の体から卵子を採卵して、
その後精子と受精させてから
培養させて戻すのが新鮮胚移植ですが、
培養した後に一度凍結保存して、
その後良いタイミングで解凍してから
子宮に戻すことが凍結胚移植です。

新鮮や凍結と聞くと、
イメージとしては新鮮胚移植のほうが
効果的なように思うのではないでしょうか。

しかし、採卵をするためには
排卵誘発剤を使用して卵巣を刺激するため、
女性の体に大きなストレスを与えます。

結果、卵巣が腫れたり、
ホルモンバランスが崩れたりなどして
体が妊娠できにくい状態になってしまうのです。

新鮮胚移植はそのような状態の時に受精卵を戻すため、
着床がうまくいかない場合も起こりえます。

凍結胚移植は女性の体が妊娠できる状態まで
戻るのを待ってから移植することができるので
妊娠率を高めることができるのです。

胚を凍結して解凍しても
移植当日に細胞を傷つけることなく、
健康な胚を移植できる技術が発達しているので
安心して不妊治療に望むことができます。